2010年7月17日土曜日

ドイツ一人旅 【ボン】

◆ベートーヴェン

生家で博物館のベートーヴェンハウスへ。

日本語イヤホンガイドがあったので
説明を聞きながら、じっくり見学。

難聴をカバーするために使っていた
集音器が展示されている部屋では
彼にはどの程度聴こえていたか
再現された音が、イヤホンから流れてくる。

交響曲第7番の時点で、かなり聴こえていないことに驚く。
自分が作った曲が
こんなに遠く、かすかにしか聴こえないなんて。

涙が出た。

音楽に携わる者として
聴力は命にも等しいだろう。
どんなに辛かったろう。。。

ひたひたと忍び寄る難聴の恐怖に屈せず
その後も名曲を作り続けた精神力と神業。
おそるべし。

音楽を人々に与えるために遣わされた
申し子だったのだと感じた。

よかったね。
あなたが苦しみながらも
情熱を注いで生み出した音楽はいま、
こんなアジアの小国の素人が歌ったりするくらい
世界中にあふれているんだよ。

ありがとう。


◆ケーニヒスヴィンター

ボンからトラムに乗って30分ほどの街。

雄大なライン川に沿って散歩したり
登山鉄道に乗って、山に登ったりできる。

単純に訳すと、”王の冬”なので
王様の静養地だったりしたのかな?

登山鉄道でグングン登って行き
ライン川を見下ろす風景が飛び込んできたときは
ゾゾゾと血が騒いだ。

これぞドイツ!
頭の中では、シューマンの”ライン”が流れる。


のどかでおしゃれな街は
老夫婦が手をつないで
仲良く散歩していたりする。

とても気に入った街だった。

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