山岳映画&ドイツ関連ということで
文句なしに映画館へ。
がしかし・・こんなに辛い映画は久々であった。
もう頼むよ、勘弁してやってよ!と叫びたくなり
映画後も、しばらくどんより。
猛吹雪のシーンが続き、自分まで寒さと震えが。
嵐が止んだシーンでは、周りの観客も皆、ふーっと力を抜くのが分かった。
荘厳な山々にトンネルを掘って
登山鉄道を通してしまった人間に
山の女神が怒っていたのかもしれない。
でもその鉄道に乗ってみたい、そこから山を見てみたい、と思う自分がいるから
複雑な気持ちになる。
ヨーロッパアルプスには、ヒマラヤとはまた違った
明るい雰囲気のイメージを持っていたのだが
この映画を観たことで、やはり畏怖の念を持って見上げることになる。
それにしても、昔の登山スタイルと装備にはびっくり。
重そうで暖かくなさそうな、ジャンパーやテント。
手袋は、我々が街でしているような、毛糸のミトン。
ハーケンに至っては、カンカン自分達で鉄打って作ってるし!!
700km離れた麓までチャリで向かって、そこから登山って・・どういうことだ。
うーん。
今の高性能な装備での登山を思うと
当時の登山家は、まさに生身の底力で挑んでいたのだな、と感動する。
私が山の女神だったら
『自力でよう来た。頂上からの景色、ちょっと見せてやってもいいよ』
って言ってしまうかも。
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