2010年3月30日火曜日

MONSTER

かねてから読もうと思いつつ、取り掛かっていなかった漫画
MONSTER(浦沢直樹)

『舞台がドイツだよ』と聞いて
ドイツキャンペーン期間につき、衝動的に一気読み。
相変わらずの単細胞!

ちょっと話が長く、込み入りすぎな感もあったが
ぐいぐい引き込まれる。
作者の魂と重みを感じる大作だと思った。

人間は恐ろしい。
状況によって、どんな風にも簡単に変わってしまう。

どんな状況でもゆるがない芯を作ってくれるもの
それが愛情。

だから私にはなんとなく自信がある。
これだけ愛情を注がれて親に育ててもらったんだから
きっと、酷く人の道に外れたことはしないだろうと。笑

それにしても、ドイツという国に
ますます興味を持つきっかけになった。

ナチスという暗い歴史を持ち、日本と同じ敗戦国。
そして東西分断と統一。

TVで観た光景が、なぜかくっきり頭に残っている。
東西統一の式典で、ハイドンの名曲である国歌が流れ
スルスルと揚がって行く国旗を見ながら
人々はボロボロと涙を流していた。

どういう思いなんだろう・・・と
自分も胸がいっぱいになったのを覚えている。

ひいきのヴァイオリニストも
経歴を見ると、東側で育ったようだ。
変化をどのように感じて生きてきたのか。

旅行に出かけたら、現地の人たちの話を聞いてみたいのになぁ。
くそぉ、バベルの塔め!

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