2010年4月5日月曜日

戦場のピアニスト

ドイツ祭りにつき、負の遺産もDVDで鑑賞。

重く辛かったが、2回も観てしまった。
人間として観ておくべき映画だと思った。
実話と知り、さらにずっしり。

絶望的な、灰色の世界でも
そこに音楽が流れると、一筋の光が射す。
音楽の力を感じた。

廃墟での演奏シーン。
きっと、映画みたいにきちんとした演奏ではなかったろう。
ピアノに触れることのできない日々、飢え、寒さ、恐怖。
指が普通に動くわけない。

でもきっと、あの演奏は
あの時にしかできない、名演奏だったんじゃないかと
勝手ながら私は思う。

絶望
悲しみ
怒り
執念
ものすごい感情が一気にあふれ出て
それがきっと、ドイツ将校の心に響いたんじゃないかな。


数々の大作曲家を生んだドイツ。
そんな環境で育った人々でも、狂気に陥ってしまうんだ。
あんな素敵な音楽があるのにどうして・・!
と思うと涙が止まらず。

人は誰しも、簡単に凶暴な生き物になり得る。
でも、芸術・音楽・美しい景色・・・
そういうものを愛でる心を失わず、相手と共有できたら
きっと正気に戻れる。

こんな映画が二度とできないようにしないといけない。

0 件のコメント:

コメントを投稿