ドイツ祭りにつき、負の遺産もDVDで鑑賞。
重く辛かったが、2回も観てしまった。
人間として観ておくべき映画だと思った。
実話と知り、さらにずっしり。
絶望的な、灰色の世界でも
そこに音楽が流れると、一筋の光が射す。
音楽の力を感じた。
廃墟での演奏シーン。
きっと、映画みたいにきちんとした演奏ではなかったろう。
ピアノに触れることのできない日々、飢え、寒さ、恐怖。
指が普通に動くわけない。
でもきっと、あの演奏は
あの時にしかできない、名演奏だったんじゃないかと
勝手ながら私は思う。
絶望
悲しみ
怒り
執念
ものすごい感情が一気にあふれ出て
それがきっと、ドイツ将校の心に響いたんじゃないかな。
数々の大作曲家を生んだドイツ。
そんな環境で育った人々でも、狂気に陥ってしまうんだ。
あんな素敵な音楽があるのにどうして・・!
と思うと涙が止まらず。
人は誰しも、簡単に凶暴な生き物になり得る。
でも、芸術・音楽・美しい景色・・・
そういうものを愛でる心を失わず、相手と共有できたら
きっと正気に戻れる。
こんな映画が二度とできないようにしないといけない。
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