2011年2月4日金曜日

メトロポリス

ドイツで1927年に公開された映画。

以前から観たかったのだが、レンタル屋にもなく
保留になっていたところ、BSで放送。
ラッキー!

モノクロの無声映画。

もともとのフィルムは
大戦や政治的な理由で 一部が欠落しており
原作をもとに、継ぎ足したバージョンらしい。

すごい!84年前に作られたなんて驚き。
出てくるアンドロイドも、古い感じがしないし。

未来都市が、2つの世界で成り立っている。
地上の楽園=裕福な支配者たち
地下の工場=貧しい労働者たち

支配者サイドにいる主人公が
その対立や壁をとりはらう。

”頭脳と手をつなぐものは、心でなければならない”

支配者(頭脳)と、労働者(手)は
最後に主人公の”心”によって、手をつなぐ。
そのシーンには、思わずホロホロ。

内容は、現代のいろいろな状況にも
あてはまることばかり。

自分の知らない世界を、謙虚に学ぶ姿勢の大切さ

扇動されたとき、人間の集団が狂気を帯びる怖さ

過ちがあったとき、何かに責任をなすりつけ、やり玉にあげるズルさ・・・

細かい部分にも
いろいろなメッセージが込められていると感じる
素敵な映画だった。

それにしても・・・
歓楽街が、”YOSHIWARA"と呼ばれていた。
吉原ってそんなに有名だったのか・・・

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