2016年9月7日水曜日

シン・ゴジラ

社会現象になりつつある、
との新聞記事があったりして興味が湧き
遅ればせながら、観に行ってみた。

娯楽映画じゃなかった。。。

なんだかリアルで重くて辛くて
泣いた。

あそこには○○がある
○○がいると知っている
なじみの場所、愛着のある場所が破壊されていくシーンが、
映画なのにこんなに辛いなんて。

被災地や、福島の人は
それが現実なんだよな。
世界中で起きている戦争も。
改めて、その苦しみは計り知れない。

私の印象では、sin(罪)ゴジラが
一番しっくり来るかな。
罪深き生き物、人間。

深いメッセージがいろいろ詰まっていて
展開もセリフも目まぐるしく
庵野監督の言いたいこと、まだ全然理解できていないと思う。

オタク心をくすぐる所も、もりだくさん。
巻き戻して確認したり、くり返したりして
もっと噛みしめたい、そんな映画だった。

2016年9月2日金曜日

春に散る

朝日新聞に連載されていた
沢木耕太郎さんの
『春に散る』

完結してしまった・・・

今まで、新聞の連載小説は
読むぞ!と思っても
ついつい忘れてしまったり・・で
一度たりとも、読めたためしがなかったのに

『春に散る』は
第一話から、景色がわっと広がるような雰囲気に一気に惹きこまれ
毎日、そのページに行くのが
どんなに楽しみだったことか!

静かで穏やかな語り口だし
題名からしても、終始切ない雰囲気がありつつも
ワクワクさせくれる技、すごいなぁ。

人がつながっていく妙と、
温かさがじわじわと染み入るひととき
沢木さん、ありがとうございます。

2016年9月1日木曜日

マルセイバターサンド

お土産で
新発売、マルセイバターケーキをもらった。

バターたっぷりでおいしいけど
やっぱりバターサンドの方が食べたくなるなぁ。

マルセイバターサンドというと
忘れえぬ思い出が。

会社の同期A子は、ダンナが北海道出身で
毎年、帰省すると
マルセイバターサンドをお土産に買って来てくれた。

ある年、たまたま違うお菓子を買ってきてくれて
これまた美味しく頂いたのだけど
A子がプンプン怒っているのだ。

同期M子にあげたら
『えー今回はマルセイバターサンドじゃないんだ~』
と言われたのが原因らしい。

私はその場にいなかったので
それがマジモードだったのか
冗談だったのか分かりかねるが
なにより驚いたのが、A子はいつも大人で冷静で
忙しい部署で日々激務なのに、感情的に人を批判したりするところを
見たことがなかったからだ。

おぉ、マルセイバターサンド恐るべし!

そのときから
マルセイバターサンドは私の中で
人から待ち焦がれられ、
冷静な人をも惑わせる原因を生み出す
魔性のお菓子なのである。

ウツボ

老舗スーパーが
いつの間にか、閉店して
チェーン店になっていた。

どこもかしこも
同じような街並みになっていってしまう寂しさよ・・・

なぜか知らぬが
その店の入口には、大きな水槽があって
いろんな魚が泳いでいる。

そして、私が見入ってしまうのが
ウツボ。

巨大なウツボが
4匹くらいかな?

昔から、あの顔を見ると
なぜあんな怖い顔になったんだろう・・・と
目が離せなくなる。

昔は、興味津々!というだけだったけど
淀んだ生活をしているこの頃は
『あぁ、私もああいう顔になって年取るのかな・・・』と
親近感さえおぼえるように(--;

チビッコに紛れて水槽にはりつく
ヘンなおばさん。

生まれ変わって

もしも生まれ変わって
なにか“曲”になるとしたら・・・

そんなおもしろい言い回しを初めて聞いた。

チェリストの伊藤悠貴さん。

ラフマニノフのチェロソナタには
自分が伝えたい事、すべてがある。
もし曲に生まれ変わるとしたら、この曲だと。

なんだか素敵だなぁ。
そんな風に思ったことなかったな。

なりたい曲は山ほどあるけど
今の自分なら・・・
ブラームスのIntermezzo op.118-2かな。

でも
小説『オルガニスト』の主人公ヨーゼフは、
友人と、“現実の未来”について話しているとき
『・・・僕は、音楽になりたい』って言う。

(まあ、この場合は
結果的に、ふかーい意味を持つ言葉になってしまうのだが・・)

うーん。
超越した人ならば
生まれ変わらなくても
ある意味、曲になれるのかも?