ドイツ映画 《顔のないヒトラーたち》を観る。
原題は、“沈黙の迷宮の中へ”って感じ。
こういう内容だと、だいたい邦題にヒトラーってつけられちゃうんだな(^^;
自国によるアウシュビッツでの凶行を掘り起こし、
裁判に持ち込んだ検事や記者たちの実話が
ベースになっている。
ドイツでも
ナチスの罪を忘れ去ろう、なかったことにしよう、という
風潮があったことを知り、驚く。
現在のような、自国の罪と真摯に向き合う姿勢は、
紆余曲折を経たものだったのだな。。
聞くに堪えない残忍行為に心をかき乱され、
さまざまな妨害を受け、反感を買いながらも、
真実を知りたいと尽力した人たちを、心から尊敬する。
去年ドイツで見てきた、強制収容所を思い出す。
人体実験に使われた手術台、死体置き場・・
あの時のなんとも言えない感覚がよみがえる。
負の歴史を消さないでくれたから
ああやって事実を前に、“恐れ”を感じることができる。
誰だって、今だって、人間なんて簡単にこうなるんだ、と知ることができる。
こういう映画が数多く作られていること自体
日本と全然ちがうよなぁ。
改めて、学ばないと。
ふと思い出したのが、
学生時代、英語を教えてもらっていた近所のおばさん。
世界中に友人がいて、常に忙しく活動をしていた。
英語教室が始まる時間に
今帰ってきた~ってバタバタしていたり
夜なのに『センセイ、布団干しっぱなしだよ~』なんてこともしょっちゅう。
今では年賀状のやりとりしかないのだが
ある年、『最近は、〇級戦犯の掘り起こしをしています』
みたいな内容が書いてあって
センセイなにやってんだろ~???とたまげた記憶がある。
今思えば、この映画の登場人物みたいなことを
していたのだろうか!?
その他の年も
『〇〇の森を守る活動で忙しい』とか
『福島の子供たちをホームステイさせたり、向こうにも行ったりしてます』
とか、とにかく毎年、濃い!
未熟すぎる学生で、ちゃんと話したことがなかったけれど
何者なんだろう~?
大人になった今、センセイの活動をいろいろ聞いてみたくなった。
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