なにげなく行った街の
なにげなく時間つぶしに入った古本屋で
出会った本。
『オルガニスト』 山之口洋 著
カバー絵がマンガ本ぽかったし
たいして期待せず読み始めたのだけど・・・
なんだこの世界観・・・!
余韻から抜け出せない。
パイプオルガン、バッハ、音楽・・
専門的で現実的な世界に
異質な空気がドーン!衝撃。
主人公に感情移入しすぎて
哀しすぎて、辛くて
久々に電車で泣いた。
臓器や器官の意味も持つOrgan
人間のようでいて
圧倒的な神性。
パイプオルガンの講習を聞いたり
さまざまな楽器と出会い
ますます心揺さぶられるこのごろ。
あーまたドイツのパイプオルガンが
恋しくて仕方ない。
ヨーロッパのオルガン巡りもしてみたい。
バッハの《おお人よ、汝の大いなる罪を嘆け BWV622》を聴くと
涙が止まらないのだが
この小説を読んでからは
なんだかますます号泣レベルだ。
シュヴァルツヴァルトにひっそりと佇む
小さな教会を思い浮かべながら。
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