2015年4月24日金曜日

久々のミューザ川崎

3.11で天井が落ちた衝撃から4年。
なんだかんだ、修復後、初の入場。

ここでウィーンフィルを聴いたときも
なかなか大きな地震があったっけ。
あのとき天井が落ちていたら・・・とゾッとしたものだった。

とおい記憶よりも
ステージはグッと近くて
パイプオルガンはずっと大きかった。

そのオルガンを初めて聴く。
クーン社製、オペラシティの弟分。
低音の振動がかなり来てうれしい。

吉田愛&アレックス・ガイ夫妻のデュオだったのだが
近藤岳さんが、譜めくり&サポート!

まさかお目にかかれるとは。
コンサート終了後、ステージで作業する近藤さんに
観客質問攻め。笑
自分も思わず近よって聞き耳!

近藤さん、やはり誠実で優しくて
本当にオルガンを愛しているのだなぁ~と。
思いがけずミニレクチャー?を聞くことができ、感謝。

スッキリした印象でありながら
凝ったつくりでかっこいいミューザ。

音響にも定評があるけれど
新聞で読んだエピソードが大好き。

音響設計の豊田氏のところに
ゲルギエフからのTEL。
『今、ヤンソンスと飲んでるんだけど、
俺はKitaraが一番好きで、ヤンソンスはミューザが一番と言っている。
お前はどう思うんだ?』
豊田氏が、『きみには子供が何人いるんだっけ?』と言うと
ゲルギエフは、『なるほど。理解した!』と。

なんて粋な会話!
なんておもしろい図!(^^;

もうひとつしびれたのが、開演のベル。
うわわ・・大好きな鐘の音だ・・・
妙にリアルで、実際のヨーロッパの鐘の音かな~と興奮していたら
ザルツブルク大聖堂の鐘の音なんだって!!

川崎市と友好都市のザルツブルク市は
修復の支援もしてくれた上に
大聖堂の鐘の音を、わざわざ録音して送ってくれたんだとか。
うれしいね。ありがたいね。

なんだかたくさんの愛情を感じられた空間。
素敵にエイジングして
さらにいいホールになって行きますように。

2015年4月18日土曜日

花より緑

ソメイヨシノは散り
オレらもいるぜ~?と八重桜がアピールするこの頃。

やっぱり自分は
桜よりも新緑に心躍るのだなぁ、と。

桜=人ごみ+宴会+ヘンなちょうちん
という文化がキライなひねくれも影響大、と思われるが。。


八重さんと新緑の共演



太陽と青空とともに。たまらん・・・


もみじもいい色。


ほわほわ新入生、整列~っ


ん~~~
ここにいる間はたぶん皆いい人になれる。


特に好きなのが、陽ざしに産毛が白~く光るはっぱ。
緑じゃなくて、白っぽく光る薄いみどり、なのだ。
長いこと名前を気にしたことがなかったが
コナラの木だと判明。

北のほうの山に行きたくなってきた。

2015年4月10日金曜日

買ったのか、もらったのか・・・

公園の脇を歩いていたら
遊んでいた男の子が友達に、
『なんでお前、買ったのか もらったのか気にするわけ?』

ププっ(^^;
聞こえたのはそのセリフだけだったので
その後歩きながら気になる気になる・・

“こいつが○○を買うお金を持っているとは思えない!”

“買ったのなら、こいつが○○にお金を出すほど興味を持っていたなんて
知らなかった・・・友達としてなんたる不覚!”

“新品に見えなかったので、気を遣って遠回しに聞いてみた”

“買ったのかもらったのかを聞くのが、単純に趣味”

??うーん。
戻って自分も理由を聞きたい・・・と思ってしまった
通りすがりのヒマ人。

鼻をかむか、すするか・・・

冬のドイツ
外は寒いし、中は暖かいので
鼻水問題は侮れない。

欧米では、鼻をすするのは下品とされるので
ティッシュを出すけれど
日本人としては、
ドイツ人のようにチーン!ブーー!と豪快にかむのもどうなんだ?
という感覚なので、
静かにティッシュで押さえる、という和洋折衷?方式にしていた。

そんなで、最近は日本でも
人が鼻をすすのが気になるようになってしまった(^^;

一定の間隔でジュルっとやり続ける人がそばにいると、気になる!
そろそろか・・・?
きた!
かんじゃえばいいのに!!

先日、パイプオルガンを聴きに行ったら、
隣の男性が、かなりの頻度でズルズル。笑
正式?なコンサートではなかったし、
マスクして、いかにも花粉症という感じだったので
かわいそうに・・とそれほど嫌な気持ちはしなかったのだが、
前に座っていた男性が『もう我慢ならん!』という面持ちでクルっ!
ハンカチを当てなさい!とジェスチャー。

隣の男性は、スミマセン・・・・と
それから鼻をすすることはなくなったのだけど
演奏中だから、ティッシュを出すわけにもいかず?
あ~マスクの中は鼻水ダラダラで大変なことに・・・とか
それはそれでかわいそうだな~とか
もう今度は、違う意味で気になっちゃって(^^;

取引先の子は、鼻の穴にティッシュを丸めて詰めて
その上でマスクをすると言っていたっけ・・・

鼻水問題も人それぞれ、
笑えるような笑えないような・・・

ブラームスの想い

4月3日は
ブラームスの命日だった。
没後118年。

おぉ、関係ないけど、今弾いているのが
Op.118-2だ!

クララはこの曲を
“技術的には難しくないが、ブラームスのことを深く知らないと
彼の想うようには弾けない”
というふうに評したと、どこかで読んだ。

うーくやしいね。
私にしか弾けないわ!ってことじゃん!
ま、献呈されているから当然か。
羨ましすぎる。
どんなふうに弾いたんだろうなぁ。


先日は、ピアノ協奏曲NO.1について
ヤルヴィ&フォークトが語っていたのが印象的だった。

1楽章の激しい冒頭=Catastrophe
あんな破壊的な始まりの曲はないよね!とふたり。
シューマンの死を聞いたから、という説があるそうだ。

その後の2楽章=Catharsis
この上ない美しさ、祈り、それでも生きていく・・・

そして3楽章=Sunrise
とてつもない暗闇からでも、光を見出すことができるのだと。

私の中では、Sunriseという単語はあまりしっくり来なくて
やっぱり哀しみが根底にズズーンとあるイメージなのだけど。笑

うーん。これが24歳の時の作品だとは。
つくづく恐るべし。。。

“それでも生きていく”
この想い、私がブラームスの曲から感じる共通のイメージかも。

2015年4月3日金曜日

バグダッド・カフェ

TVでやっていたので、久々に観てみた。

完全版が公開されたとき
大学のクラスの友人にくっついて観に行き、
初めて知った映画。

今でこそ、観る映画はミニシアター系が多いが、
当時の自分にとって、映画と言えば
流行のハリウッドものなど・・・

『やっぱいい映画だ!』
『Calling youも最高だよね~!』
とか、フランス映画の話なんかもしている友人に
“オトナ”を感じたものだった。

今回観て、
あ~ようやく私は
あのころの友人たちの精神年齢に追いついたのだな・・・と(^^;

ブレンダのイライラ、涙
気持ちが痛いほど伝わる。共感できる。

シーンのひとつひとつが奥深くて、
感じるものがたくさん。

原題がOut of Rosenheimってことも分かっていなかったし
バッハの音楽がキーになっていることも
全く印象に残っていなかった。。

経験や知識が増えることで
感じられるものはガラリと変わるけれど
ここまで違うって・・・
大丈夫か自分っ!
がんばれ自分っ!
(修造風・・・)

内容も背景も心に残る
特別な映画。