2011年12月30日金曜日

プリマベーラ

最近、神保町がお気に入り。
古本屋、中古CDショップ、喫茶店、スポーツ店・・・

落ち着くんだけど、心は盛り上がる不思議。

そして、小さな聖堂みたいな喫茶店『プリマベーラ』

前に食べたシチューが恋しくなってふらり。
具だくさんだし、お皿からあふれてるし
パンもバナナもついて
あ~大満足!

そして最後に、本を読みながら絶品コーヒー。
マスターが『濃いめ・中間・軽め』を選ばせてくれるので
濃いのをブラックで。
幸せ・・・

びっくりしたのが、お店に向かう途中口ずさんでいた曲が
お店で流れていたこと。
サンサーンスの『序奏とロンド・カプリチオーソ』
こういう偶然が、ゾクゾク来る!

幸せ気分で、神田教会や街をふらついて
日本橋まで、ふらふら。
銀座では思い出のホールにご挨拶。

なんだかんだ、8kmほど歩いたようだ。
一日中、幸せ気分をくれたプリマベーラに感謝!

2011年12月16日金曜日

いい奴、シューベルト?

いままで印象が薄かったシューベルト。

最近、いいなぁ~と思うことが
多くなってきた。
ドイツ行きを決定づけたコンサートも
彼の曲だった。

彼は、親から勘当されたり
とにかくビンボー生活だったようなんだけど
友人には恵まれていて
居候して援助してもらったりしていたらしい。

友人に囲まれて、音楽を披露している絵を見て
きっといい奴だったんだろうな~と
なんだかホッコリする。
その人柄と音楽を、仲間は放っておけなかったんだろう。

尊敬するベートーヴェンには、話しかけることもできず
ストーカーのようにひっそり見ていたとか。笑
親近感!

31年という短い生涯だったのに
膨大な数の曲と
人生を知り尽くしたような趣。

素敵な曲に
まだまだたくさん出会えそうだ。

2011年12月12日月曜日

お月さん

皆既月食を楽しんだ。

ま後ろに太陽があって・・・とイメージすると
不思議な感じ。
丸い地球に住んでること自体、イメージわかないもん。

壮大な世界にふ~っと入れる
貴重な時間。

寒くてずっと見ているわけにもいかず
ベランダに出たり入ったり。

近所のマンションも、そんな人が多くて
皆ガラガラ出たり入ったりしてる。笑

家族で見ているベランダを発見。
子供たちがたくさん見てたらいいなぁ。

空を見上げて
太陽~地球~月、並んでる姿を
想像した子と、しなかった子
すんごい差だと、私は思う。

2011年12月7日水曜日

家守綺譚~いえもりきたん~

友人に薦められて読み始めた
梨木香歩さんの小説。

『西の魔女が死んだ』も良かったけど
『家守綺譚』がまたすごい。

発想といい、世界観といい、描き方といい
ほんとうに素敵。
凡人じゃないな~
これぞ小説家、という感じ。

家守綺譚を読んでいると、植物が愛おしくなってきて
今日の帰り道は
あれこれ木や草を見ながらふらふら歩いてきた。

いつものなんてことない道が
急に色とりどりの世界になるから
気の持ちようってすごい。

途中で、素敵なはっぱを見つけた→

家守綺譚のなかに
”リュウノヒゲ”が出てきた。

その瞬間、かなり昔の実家の映像がバン!と浮かんだ。
今はすっかり変わっているけど
増築前、リュウノヒゲ地帯があったなぁ。

犬、犬小屋、門、沙羅双樹、カーポート・・・
リュウノヒゲ、という言葉一つでこんなに鮮明に思い出すなんて
ちょっとびっくりして
なんだか嬉しかった。

梨木香歩さん、もっと読んでみよう。

2011年12月6日火曜日

BACHヤバイね!キテるね!

シュロモ・ミンツのフェア実施中のところ
嬉しい偶然が!

スターンとの競演
バッハの≪2つのヴァイオリンのための協奏曲≫は
ものすごい名演で
見るたびに惹きつけられて動けなくなってしまうのだが・・・

たまたま借りた映画DVD×2
両方に、この曲が登場!

【Music of the Heart】
メリル・ストリープ主演の、実話にもとづいた映画。
スターンらが実際に出演しているというので借りてみた。
ラスト皆で演奏するのがこの協奏曲!
(号泣)

【Pirates of Silicon Valley】
ジョブズ&ビルゲイツの若き頃の話。
(だいぶ違ってると、相方は文句言ってたけど)
その象徴的なバックミュージックに、この協奏曲!

特に↑ こっちの映画なんて
まったく音楽に関係ないのに、なぜにこの曲。
びっくり。

こういう偶然が、盛り上がってまうんだなぁ
きてるぜ!バッハさんよ~
やっぱりあんたすごすぎだよ!

うん。改めて偉大だと
思わされるこの頃。

ミンツもすごすぎて。。。
お客にこびず、これ見よがしじゃなく
どーんと我が道を行く。
ちょっとガンコそうだけど。
秋田犬みたいなんだよなぁ。

かなり勝手なイメージだけど
人間の器が大きくなかったら
あんな音、出せないよな~と思うんだ。

弾く姿も、楽器が自分の一部のようで
自然でらくらくと、からだをかっこよく使っている。
スポーツ的。

ただ、最近の演奏をYou Tubeで見ても
???という感じでビリビリ来ないので、
もっぱら聴くのは昔のCD&DVD。

まだバリバリいける年齢なのに
若くして成熟しすぎてしまったんだろうか。

でも生を聴いてみたい。
早く来て~シュロモさんよぉ~

tierheim≪動物のおうち≫

ベルリン郊外にある、動物擁護施設
”ティアハイム”をTVで紹介していた。

ヨーロッパ最大規模。
最近改装されたばかりで
全館冷暖房完備&庭付き。

ワンにゃん、うさぎ・・・など
飼い主が飼えなくなって
保護されたペットが収容されている。

一匹一匹に説明が張り出されていて
名前・条件・飼い主が飼えなくなった理由・・などが
詳しく書いてある。

見捨てられた動物たちは
そこで、新たな飼い主を待つ。
たとえ引き取り手がいなくても、そこで最期を迎えることができる。

何より素敵だと思ったのは
動物を飼いたい→ティアハイムへ探しに来る人が多いということ。

日本のように、流行っている犬を
お店やブリーダーから買うのではなく。

公の補助はほんの少しで
ボランティアや寄付金で運営されているそうだ。

価値のない命はない、という精神が根底にある。
ペットじゃなくて、家族なんだよね。

施設ができたのが100年も前というから
そんな時代から進んでいたのだな。

まあ、そんな施設ができてしまうこと自体が
悲しいことなんだけど
そこでほったらかしにしない所がドイツのすごい所だ。

彼らは一度傷ついているから
施設が劣悪の環境であると、さらにひねくれて
人間になつかなくなってしまうかもしれない。

環境のいい施設をもてること
そこから動物を引き取るスタイルが広まること
自分も関心を持たなくては。

ティアハイムのお兄さんが
部屋を掃除してあげている所に
一匹のワンコがソロソロ寄って来る。

ぶさいくで、怯えたような顔をしている。
下手くそな笑顔で『なでなでして~』と弱気に訴える姿が
なんとも切なくて、涙がボロボロ。

第二の人生が幸せでありますように。
そして、この施設がガラガラになる日が来ますように。