NHK BSにて
指揮者、近衛秀麿のドキュメンタリーを見る。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/2035051/index.html
名前だけは知っていた。
なぜなら、私の父がクラシックを聴くようになったきっかけが、秀麿。
彼が、父が通う高校にオケを連れて演奏しに来てくれたのだ。
秀麿が来てくれていなかったら
今の私の音楽好きも、なかったかもしれない!?
なにげなく見出したのだが
すっかり惹きこまれ、感慨にひたる。
こんなにすごい人だったのか!!
“由緒ある貴族の生まれ” から抱くイメージとは違った、
自由さと、芯の通った強さと、地道な努力。
クラシック音楽に理解などない時代
いじめられても動じることなく、ヴァイオリンやクラシック音楽を愛し、
手書きで膨大な楽譜を書き写し、
ドイツに留学して本格的に学び、
作曲や編曲までこなす。
第2次大戦中は、ユダヤ人の亡命にも協力。
当時、兄は日本の首相。
とても微妙な立場だったけれど
芸術家として、人間として、彼は自分を貫いたのだなぁ。
まさに激動の人生。
終戦後、日本に戻ってからの晩年は
あまりはかばかしくはなかったようだけど
日本の音楽界に、まちがいなく大きな影響を与えたろうし、
なにより、父に音楽を届けてくれたことに感謝!
この番組を父にもぜひ見せたくて
録画したものを実家に持っていき、一緒に見た。
父も、若き秀麿の大冒険?までは知らなかったようで
こんな本格的な経験をしてきた人だったのか~
貴族のお遊び程度だと思ってた!とすっかり驚いていた。
彼の音楽がホンモノだったからこそ
青年時代の父の心に、ビリビリと響いたのだと
私は今回、確信した。
秀麿ありがとう!
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