2015年8月31日月曜日

戦火のマエストロ 近衛秀麿

NHK BSにて
指揮者、近衛秀麿のドキュメンタリーを見る。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/2035051/index.html

名前だけは知っていた。
なぜなら、私の父がクラシックを聴くようになったきっかけが、秀麿。
彼が、父が通う高校にオケを連れて演奏しに来てくれたのだ。

秀麿が来てくれていなかったら
今の私の音楽好きも、なかったかもしれない!?

なにげなく見出したのだが
すっかり惹きこまれ、感慨にひたる。
こんなにすごい人だったのか!!
“由緒ある貴族の生まれ” から抱くイメージとは違った、
自由さと、芯の通った強さと、地道な努力。

クラシック音楽に理解などない時代
いじめられても動じることなく、ヴァイオリンやクラシック音楽を愛し、
手書きで膨大な楽譜を書き写し、
ドイツに留学して本格的に学び、
作曲や編曲までこなす。

第2次大戦中は、ユダヤ人の亡命にも協力。
当時、兄は日本の首相。
とても微妙な立場だったけれど
芸術家として、人間として、彼は自分を貫いたのだなぁ。

まさに激動の人生。
終戦後、日本に戻ってからの晩年は
あまりはかばかしくはなかったようだけど
日本の音楽界に、まちがいなく大きな影響を与えたろうし、
なにより、父に音楽を届けてくれたことに感謝!

この番組を父にもぜひ見せたくて
録画したものを実家に持っていき、一緒に見た。
父も、若き秀麿の大冒険?までは知らなかったようで
こんな本格的な経験をしてきた人だったのか~
貴族のお遊び程度だと思ってた!とすっかり驚いていた。

彼の音楽がホンモノだったからこそ
青年時代の父の心に、ビリビリと響いたのだと
私は今回、確信した。

秀麿ありがとう!

2015年8月11日火曜日

バラの芽との日々

ゾフィー&ハンス・ショルの命日
2月22日に買う白バラ。

今年も1ヶ月ほど花を楽しませてもらったが
ふと、枝からピロンと出ている芽に生命力を感じ
捨ててしまうのがもったいなくて
水に浮かべてみた。

すぐ枯れてしまうだろうな、と思っていたら嬉しい誤算、
そこから5ヶ月ちょっと、楽しませてもらっていたが
おそらく暑さで、枯らしてしまった。。。
閉め切っていると、40度近くにもなる部屋。
ごめんね・・・暑かったろうな。

反省と、来年はもっと育てるぞーという想いで、記録。


買ってすぐ。
兄妹&お仲間、みんな元気!
 
 
高潔なイメージにぴったり。
 

ちょっとずつ枯れていき、ひとりになりました。
 
 
枯れた花びら取ったり、枝切ったり。。。ちっちゃくなった。


妙に元気のあった新芽。水に浮かべてみる。

こんなチビなのに、ちゃんとトゲが!感動。


ちょっと元気がなくなってきたので

ダメもとで、土に植えてみる。

おわ~~!!新芽出てきた!感動。

生命力。

10日に一度、ハイポネックス。

なんかモリモリしてきた~!すごい。

猛暑。
帰宅すると、葉が黄色く、ぐったり。
元気な葉を残して、土を変えてみる。

平気で30度くらいあるので、保冷剤を。
夜は、冷蔵庫の野菜入れに(^^;

しかし、復活することはなく。
ごめんね。。。
思いっきり素人の扱いで、かわいそうなことしちゃったかな。

ネットでも、芽から育てるパターンは見当たらず。。
でも、枯れた茎を見てみたら、根っこらしきがピロンと生えていた!
すごいなぁ。
来年もがんばってみよう。
買うとき、花より芽に目が行ってしまったりして・・・

楽しませてくれた小さな命に感謝。

2015年8月7日金曜日

積極的平和主義

今朝の朝刊に
ドリアン助川さんの投書が載っていて
いたく共感。

 ウクライナのオデッサ国際映画祭に、
 私が原作小説を書いた映画『あん』が招待された。
 クロージング・フィルムという名誉ある位置付けである。
 だが、ウクライナ東部では紛争が続いている。
 参加するかどうかで、みな迷った。

 主演女優の樹木希林さんが言った。
 『そんな状況だからこそ行ってあげたいのよ』
 周囲の反対を押し切り、私を道連れに出発することになった。
 よほど不安だったのか、
 映画の製作委員会は私たちにテロ保険までかけてくれた。

 ところが、2人でオデッサに着くと、街も人も驚くほど穏やかだった。
 アジアからの参加者は私たちだけとあって、たいへんな歓迎を受けた。
 映画『あん』もすこぶる評判が良かった。
 上映後、拍手は鳴りやまず、観客は希林さんを囲んだ。
 『口のなかまで泣いた』と告げに来た若い女性を、
 希林さんがぎゅっと抱きしめたのが印象的だった。
 言語や人種を超え、人の心が通い合った夜だった。

 来て良かった。
 積極的平和主義というものが本当にあるなら、
 こういうことではないのかと思った。
 大国の軍事になびく政治よりも、
 私は文化交流こそこの国の基本姿勢であって欲しいと願う。