2011年5月28日土曜日

夫婦の絆

祖父の納骨の3日後
あとを追うように、祖母も旅立った。

祖母は、祖父の死を知って生きるパワーを失い
祖父は、墓下でひとり寂しくて、そして子供達を介護生活から解放しようと
祖母を呼んだ。

いつもお互い『先に逝けない』と言っていた2人のつながりを
改めて感じる死だった。

祖母の言葉は
いつも私の人生の大きな決断を
後押ししてくれるものだった。

結婚も、退職も。

多くを語らなくても、私の悩みを察知してくれて
祖母と話していると、とても穏やかな気持ちになれた。


体調を崩して介護生活となり、
最近は認知症も進み、
私のことも、あまり認識できなくなっていた。

私の中では
祖母が”生まれ変わったとき”がある。

そこを境に、祖母は別人のようになった。

あのとき、祖母は一度死んで
今の祖母は違う人だ。。

そんな感覚があったので
死は寂しいけど、冷静に受け止められたように思う。
きっと昔のままだったら、あまりに悲しすぎただろうから
良かったのかも。

それに、祖母が変わってしまった・・と思ったとき
早く伝えなきゃ、と思い
今までの感謝の気持ちは伝えておいた。

だから、悔いはあまりない。
すでに本人は、あまりピンと来ていないようだったけど・・

これからは自分で考えて、決断しろということだよね。
がんばるよ、おばあちゃん!

いろんな苦労をして来ただろうに
自分の弱さは見せずに
みんなの気持ちに寄り添い
たくさんの愛情を注いでくれたおばあちゃん
本当にありがとう。

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