NHKの『地球イチバン』
知らない世界を教えてくれて
惹き込まれる番組。
最終回はスティールパン。
http://www.nhk.or.jp/ichiban/bnum20.html
目にしたことはあったけど
これが『スティールパン』という楽器だということ
トリニダード・トバゴで生まれたこと
を、初めて知った。
アフリカから奴隷として連れてこられた人たちが
政府から太鼓等の楽器を禁止されたことが
発明につながった。
ここにも哀しい歴史。
どんな状況でも音楽をあきらめなかった人たちの想いが
こんなにもこもっている楽器だったとは!
彼らの意地と、自由な発想力を感じる。
これこそ究極の音楽愛。
訪ね人の日本人トロンボーン奏者が
東日本大震災のときに感じた、音楽に対する思いや苦悩について
スティールパン職人に質問する。
『もし大災害があったとき、音楽を自粛する?』
私が勝手に予想したのは
『どんなときだって、音楽は僕らの一部さ!自粛なんかしないよ』って内容。
でも彼は違った。
じっくり考えて、
『しばらくは音楽を止めるだろう。でも少ししたらまたやりたくなるよ。
どんなに辛くても人生は続くのだから』
ってことを静かに話した。
うー。浅はかな自分が恥ずかしくなった。
彼らは陽気だけど、それは深い哀しみを知った上でのものなんだな。
彼が、きちんと相手の世界を想像している優しさを感じて、涙。
またひとつ、音楽の偉大さを感じたなぁ。
そしてendingで流れる
星野源の《くせのうた》
これがまた泣けちゃうんだ。
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