2013年8月20日火曜日

ヒトラー・チルドレン

ナチスの中心人物の
子孫を追ったドキュメンタリー。

http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/130815.html

ヒムラー、ヘス、ゲート・・・
その名前に苦悩し、重荷を背負い続けるひとたち。

家族を少しでも信じたい気持ち、
しかし糾弾しなければならない、という義務感。
血を断絶するために、不妊手術を行った兄妹もいるとは。。


アウシュビッツを訪ねたヘスの孫が
イスラエルから来た学生たちから質問攻めにあう。
言葉につまり、涙ながらに質問する女子学生。
表情が固まるヘス。

そんな中、ホロコーストを生き延びた老人が
ヘスに握手を求める。
『君はその場にいたわけじゃない、苦しまなくていい』
それまでポーカーフェイスの印象だったヘスが
堪えきれず涙にくれる姿は、
涙なしに見ることはできず、胸がつぶれる思いだった。

学生たちも、ヘスと握手をかわす。
許しがたい敵だと思っていた人にも、
自分たちと同じように辛い思いをしている人がいた、と知り
彼らの心もずいぶん変化したんじゃないだろうか。


被害者側は、今でも取り上げられることが多いが
加害者側にも、これほどまでに苦悩している人たちがいたなんて。

衝撃だった。
そして、尊敬の念を覚える。

日本は、これほどまでに事実を重く受け止め
反省しているだろうか?
”忘れない”どころか、事実を消し去ろうとしているんじゃないの?

戦争をめぐる狂気の沙汰は
ごめんなさい、許します。で済むような問題じゃない。

謝罪したって許してなんてもらえない。
だったらせめて『決して忘れてはいけない』と
みんなが心に留めておかなければ。

反省しない日本、忘れ去ろうとしている日本
被害を受けたことばかりアピールする日本。

また繰り返さないように
しっかり学ばなければ。。

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