いつも音楽に触れながら育ってきた。
親がクラシック音楽を好きだったからだ。
今も、コンサートの予習をしたいときや
この演奏家スゴイ!と思ったときに父に聞くと
『あーCDあるよ』ってな感じなので、実家に借りに行く。
ふと相方が、
父がクラシック音楽を好きになったきっかけを聞いてきた。
『・・・・・』
そういえば聞いたことなかった。
田舎ッペで、家で音楽が流れている環境でもなかった感じだし。
実家に帰ったときに聞いてみた。
はて、どうだったかな~なんて感じなのかと思ったら
出会いは電撃だったようで、答えが次々に!
高校生のとき、学校にABC交響楽団(今はない)がやってきて
演奏会を開いてくれた。
そこでサトシ少年は『オーケストラってスゴイ!』と
ビリビリ感動したんだそうだ。
そして、ラジオで音楽を聴き出す。
当時はステレオ放送じゃなかったのだが
2つのチャンネルで放送していて、
ラジオ2台でそれぞれを選局すると、ステレオにできる・・・
という仕組みだったらしい。
サトシ少年は、機械いじりの得意な弟に
もう一台ラジオを作らせる。笑
そして、公開録音に応募しては
聴きに行ったそうだ。
お金を貯めて、機器を買い、レコードを買い・・
スピーカーは本体だけ買って
枠は自分で作ったとか。
楽しそうに話す姿に、こっちも嬉しくなってしまった。
私が、音楽を聴いて涙して鳥肌たっている、そのルーツが
ここにあった!
その高校に、そのオケが来てくれていなかったら
私にとっても、音楽がこれほど大きな存在にはなっていなかったのかも。
すごいな。
その反対で、逃しているものも
たくさんあるのだろうが。。
ちなみに、母の方はお嬢だったので
泣きわめいて、親に立派なオーディオ機器一式を買ってもらって
聴いていたんだそうだ。笑
年を重ね、こんな風に親と話ができるのが嬉しい。
まだまだ知らないことがたくさんあるんだな。
これからも、親を連れてコンサートに行こう。
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