2011年6月27日月曜日

ホタル

実家の近くの森には、ホタルが出る。

もう何年も見に行っていなかったのだが
相方が見たい見たいと大騒ぎするので行ってみた。

ゲンジボタルは、ちらほらいる程度。
が、ヘイケボタルのいる地帯に行ったら!

すごい!クリスマスのイルミネーションみたいだ。
こんなに多いのは初めて、と父もビックリ。

家族連れも多く、子供達がワイワイしているうちは
こっちも『スゴイスゴイ』と盛り上がっていたけど
子供達が去って、まわりが大人たちだけになったとき
みんな、だまーって光に見とれた。

静かで、幻想的な光景。

あ~来てよかった。

いつまでも、この風物詩が見られる
自然豊かな森であってほしいな。

教会欠乏症

ドイツを旅して
教会にすっかり魅せられてしまった。

あぁ~懐かしいなぁ
また行きたいなぁ
あの空間でまたバッハを聴きたいなぁ。。

と思っていたら、夢にまで出てきてしまった。

大聖堂のような
薄暗く天井の高い空間。
夢の中なのに、本当に気持ちよかった。

目覚めて、『これは重症だ。教会へ行こう~!』(単純)

今まで行ったことのない所、ということで
御茶ノ水にある重要文化財、ニコライ堂へ。

ニコライ堂は正教会の建物なので
ドイツの教会とは、また違った感じ。

修学旅行生に混じってぼ~っと見ていたら
教会のおじさんが色々と説明してくれた。

その後、四ツ谷までてくてく歩き
上智大にあるイグナチオ教会へ。

静寂の空間で、しばらくボーっとする。
炎天下の中、歩いてほてった体を
ひんやりと休めてくれる空気。

でも・・・やっぱり私が行きたいのは
ドイツで見たような教会なんだなぁ~

欠乏症を治すために行ったのに
なんだか余計に恋しくなってしまった。








2011年6月10日金曜日

追っかけおばちゃん

ベルリンフィルのメンバーが好きすぎて
とうとうやってしまった。
出待ち・・・

初の出待ちにはまって?
2日間もしてしまった。

ノミの心臓のうえに
英語がちゃんと話せるわけでもないので
星 飛雄馬のお姉さんみたいに
じっと陰から見ているつもりが・・・

2回とも、偶然というか神が降臨したというか!?
色々と幸運が重なり
話しかけ、サインをもらい、写真まで撮ってもらうことができた。

これは、天国のお三方(祖父・祖母・ワンコ)が
背中を押してくれたに違いない?と
不思議な力を感じて、なんだか微笑んでしまう。

ひいきの奏者は、誠実に、穏やかに対応してくれて感動。
澄んだきれいな瞳でジっと見てくれるので
足はガクガク、記憶が飛んでよく覚えていない。。

何をやっても、自分はダメだなぁ。。と
思い知らされたが
貴重で刺激的な瞬間だった。。

ストラディヴァリウス・サミットコンサート

夢の一週間が終わった。。

10年ほど前から、毎回楽しみにしているコンサート。
これを聴いたあとは、しばらく幸せな気持ちでいられる。
年々狂気を帯び、今年は5公演参戦。

原発問題で、海外アーティストの来日中止が相次ぐ中
新聞をひらくたび、記事が載っていないかビクビクしていた。

しかし!彼らはやってきた!
一人のメンバーの変更もなしに。

状況が状況だけに
いつもより神妙に?弾いていた感じで
たまにあれ?という所もあったけど
相変わらずスゴイ音色とハーモニー。

特に、ヤマハホールでのチャリティ追加公演は大迫力だった。
こぢんまりしたホールで、音がビリビリ体に振動してくる。

観客も、本当に好きで来た・・という風で
みんな食い入るように聴いている空気。
楽章間の拍手もなく、とてもいい緊張感で
一緒に音楽をつくっている、という感覚になった。

あんまり幸せで、ほとんどずっと涙。笑
となりのオバサマもズルズル。。

毎回アンコールでは、震災の被災者へ向けて
G線上のアリアを演奏。

ヘーシュ氏の日本語はますます流暢になり
心のこもったメッセージを語ってくれる。

『偉大なバッハの音楽ならば、犠牲者の魂に届くかもしれない』
というコメントに私はブルブルした。

私たちが、というのではなく
バッハの力で・・というところが憎いよ。。。

でもあの曲は、本当にそんな気がする。
切ない旋律が続き、でも最後は解決の和音で終わる。
あの瞬間、キリスト教徒ではなくても
”救われる”気持ちになるんだ。

毎回、会場は涙で
スタンディングオベーションも。

被災地にいる人は、こんな音楽を聴く余裕もないだろうから
申し訳ない気持ちにもなるけど
チケットを買うことで、少し寄付になるなら嬉しいし
彼らの気持ちを受け取った私たちが
それを伝えていかないといけないんだろう。

ベルリンの皆、心からありがとう。